【パリ日本文化会館】「木の体験」
(Photo©LISA DAMATO)
日時:11月15日(金)20時~、16日(土)15時~
会場: 日本文化会館 大ホール
入場料:一般20€、割引18€、会員16€
要予約 https://mcj.shop.secutix.com/list/events/ tel: 01 44 37 95 95
仏の政府機関Institut françaisが京都で運営するヴィラ九条山。そこに2018年にレジデントとして滞在していた仏人演出家/造形作家のシモン・ゴーシェが、宇高竜成(金剛流能楽師)と共同制作したコラボレーション作品です。舞台は、2つの文化がお互いを探求し、問いかける場となります。
2008年、ゴーシェは日本で金剛流の若手能楽師・宇高竜成と出会い能楽の手ほどきを受けることになるのですが、「木」が能楽の中である種象徴的に扱われている(鏡板に描かれる松や、老松といった演目など)ことに着目したことがこの作品の出発点と言われています。
また、日本での滞在中にゴーシェは台風や東日本大震災・津波といった自然の脅威の中で翻弄される木々を目の当たりにし、陸前高田の復興の象徴である「奇跡の一本松」にもインスピレーションを得たそうです。
なお、今回の舞台では、能舞台や鏡板がそのまま直接舞台装置として使われるわけではなく、能舞台の要素をシモンが彼なりに解釈した舞台装置となっています。
松の描かれた鏡板があるわけではないですが、劇中には大ぶりの木のオブジェが象徴的に使用される予定です。