自宅隔離の準備は普段から怠りなく!(準備リスト)
1月7日の世界保健機関(WHO)の記者会見で、英国で見つかった新型コロナウイルスの変異種が、欧州(ロシア・東欧を含む)の22カ国で確認されたとの発表がありました。
フランスでも1月10日の時点で24件の感染が確認されており、英国、南アフリカの変異種とは異なる種も発見されています。
変異種の調査で明らかになってきていることは、これまでの新型コロナウィルスに比較して感染力が40-70%強いものの、症状や重症化率に大きな違いはなく、従来の感染予防対策とワクチンが有効である確率が高いため、感染予防の徹底と濃厚接触者の追跡を強化していくことで抑え込む方針が引き続き推奨されています。
ただ濃厚接触者に該当しない陽性患者もおり、濃厚接触者の定義、特に対人距離の確保を更に厳格化する必要があるとのことです。
厳格化に伴い濃厚接触者数の急増が見込まれますので、今のうちから自宅隔離となった場合の準備をしておくことをおすすめします。
自宅隔離は陽性者のための処置だから、症状が出たら用意しようなどとゆっくり構えてはいられません。
自宅隔離が義務付けられているのは以下の3つの場合です。
- 新型コロナの自覚症状がある場合
- PCR検査で陽性となった場合(症状のあるなしに関わらず)
- Assurance maladieから、濃厚接触者に該当するとの連絡が来た場合
どのケースも即座に7日間の自宅隔離が義務づけられますから、隔離になってから準備を始めても間に合いません。(濃厚接触者は接触後7日間自宅隔離した後に検査、症状が出ている場合は症状が落ち着いてから検査を受けますが、その間の外出は厳禁です)
特に濃厚接触者となった場合、いつ連絡が来るかわかりませんから(明日かもしれません!)、普段から用意をしておく必要があります。
家族と同居している場合は、隔離用の部屋や看護の担当者と手順を決めておくこと、ひとり暮らしの場合は、買い物などは他の人に頼み、ドアの外に置いてもらうなどの手配が必要となります。
自宅療養備品リストを作っておくと足りないものがわかりやすいと思いますので、下記のリストを参考に個人的な必需品を加え、普段から在庫や保管場所をチェックしておきましょう。(必要とならなくても、日常生活で消費できます)
自宅療養備品リスト
≪日用品≫
☑ティッシュペーパー
☑トイレットペーパー
☑生理用品
☑せっけん、アルコール除菌スプレー
☑塩素系漂白剤
☑使い捨てマスク
☑使い捨て手袋
☑レインコート
☑ビニール袋(ゴミ袋サイズも)
☑体温計
☑ゴーグル(もしくはメガネ)
≪食料≫
☑主食(お米やパスタ、シリアルなど長期保存ができるもの)
☑菓子類(チョコレートは即エネルギーになるので非常用に)
☑ゼリー状の栄養補助食品やプロテインバーなど
☑レトルト食品、インスタント食品
☑缶詰(果物など)
☑冷凍食品
☑経口補水液
自宅隔離に関して、また隔離中に不安を感じた場合は、Assurance maladie の新型コロナウィルス専用電話番号に電話をするか、メールでご相談ください。
0800 130 000 (通話無料)
在仏日本人会