第二十二回 「笑いは消化を助け胃散よりはるかに効く。」/ 藤堂史恵(Psychologue)
笑いは消化を助け胃散よりはるかに効く。
哲学者 カント
* お笑いをこよなく愛する心理士が、このエッセイを通して、すでに巷で紹介されている心理的健康を保つための予防的情報を、皆様に「笑い」を交えながらお伝えしようと思います。皆様自身が心身共に健康で、皆で笑いの輪を広げて、少しでも充実したフランス生活ができるようお役にたてればと思っております。
ストレス
冬のフランス、日照時間が短くなって、気分が落ち込んだりしますよね。そのような人が多くなって、社会生活の中でも摩擦が多くなり、ストレスが増えることも大いにあると思います。(そんな状況をうまく表しているVideoがこちら。)
ストレスを感じると、心拍数が増えて、血管が収縮したり、胃腸の働きを抑えたりします。そしてそれが慢性化すると心臓病等の様々な病気になるリスクが高くなります。これ故に、一般的にストレスは悪い物とされています。
しかし、アメリカの心理学者Kelly McGonigal はストレスの研究により「ストレスが身体に悪い」と「信じた人」がストレスを受けると死亡率が高くなるが、「ストレスは身体に悪くないし、今ある逆境に対して、自分の身体が反応して、自分を今『助けよう』としているんだ」と理解しながらストレスを感じていると、むしろ喜びと勇気が湧き、心臓の血管も広がっているということがわかりました。
「愛情ホルモン」と言われるオキシトシンは、ストレスを受けると分泌されて、社会的な交流(誰かと話をしたい、ハグしてもらいたい等)を促そうとします。そしてこのホルモンはなんと、心臓を強くするのです。
人間はストレスを受けると、「誰かと話をしたい」「誰かと交流をしたい」と感じるようになり、それができると、ストレスから早く立ち直れるようになるのです。
また、ストレスを感じながらも、他人との交流をし、更に人助けをしている人達は、死亡率が低くなっていることがわかっています。
皆さんも、ストレスを感じたらあまり我慢をせずに、家族・友人の方たちに話を聞いてもらったり、また、助けあったりして、慢性のストレスを受けない様に注意してください。色んな状況からそれが出来ない方は、お早めにプロの方にお話を聞いてもらうことをお勧めします。
* 参考ヴィデオ https://www.ted.com/talks/kelly_mcgonigal_how_to_make_stress_your_friend?utm_campaign=tedspread&utm_medium=referral&utm_source=tedcomshare )
La psy qui rit お勧めお笑い芸人・番組
フルーツポンチ村上
「膝神 ひざしん」こと、フルーツポンチの村上さんですが、ギャグもとってもくだらなくて面白いのです。その名も「チープものまね」。ダジャレと物まね(しかもちょっと似ている)を融合させたもので、本当にチープなのですが、ちょっとくすっと笑ってしまうのです。
内容を文字おこしをしてみたのですが、物まねが表現できなくて、全く面白さが伝わらないので、一部タイトルだけ紹介しますので、Youtubeで確認してみてください。タイトルだけでもちょっと笑ってしまいます…
中森阿修羅(中森明菜)
泣いてる(マイケル)・ジャクソン
パワハラ俊彦(田原俊彦)
浜崎だるみ(浜崎あゆみ)
どつきひろし(五木ひろし)
和太鼓アキ子(和田アキ子)
お化けだ鉄矢(武田鉄矢)
郷とろみ(郷ひろみ)
いたりあ長介(いかりや長介)
エイトビートたけし(ビートたけし)
———-
藤堂史恵 (とうどう ふみえ)プロフィール
Psychologue
パリ第13大学にてPsychologueの資格を取得
パリ第11大学にて マインドフルネスの資格を取得
藤堂史恵 Home Page
https://www.psytodofumie.com/home-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E