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10月オンラインいきいき健康サロン「尿のお話~症状からみる泌尿器疾患~」

今回のいきいきサロンは、講師の置塩先生が朝早く我が家に来てくださり、一緒にみなさまにお送りいたしました。
途中マイクがハウリングして聞きずらかったと思いますが、最後までお付き合いくださりありがとうございました。

フィエベ里奈先生のいきいきヨガは残念ながらキャンセルになりましたが、
置塩先生も失禁などにヨガはとても効果的ですとおっしゃっていたし、またの機会にご教授いただけたら幸いです。

↓さて、以下がまとめになります。

◼️「尿のお話~症状からみる泌尿器疾患~」 置塩則彦先生(泌尿器科医)

▶︎泌尿器疾患の症状として、排尿困難、夜間頻尿、頻尿、尿疾患、血尿、排尿痛、腰痛などがある。
▶︎排尿困難は、膀胱から尿道出口への通過が妨げられる場合(通過障害)、あるいは膀胱がうまく収縮できない(膀胱収縮障害)場合に起こる。
通過障害で最も頻度の高いものは男性における前立腺肥大症で、膀胱収縮障害は男女とも神経因性膀胱で起こる。
▶︎夜間頻尿の原因は大きく分けて①多尿、夜間多尿②膀胱容量の減少③睡眠障害の三つがあり、それぞれ治療法が違う。
▶︎頻尿の原因も様々だが、過活動膀胱、残尿、多尿、尿路感染、炎症、腫瘍、心因性に分けることができる。
▶︎尿失禁は大きく分けると、(1)腹圧性尿失禁、 (2)切迫性尿失禁、(3)溢流性尿失禁、(4)機能性尿失禁の4つに分類される
▶︎ 血尿の原因としては、悪性腫瘍や結石、膀胱炎などの炎症、腎臓の内科 的な病気など様々なものがある
▶︎排尿痛を起こす最も一般的な病気は急性膀胱炎。女性に多く、頻尿、血尿、排尿時の痛みが特徴的な症状。
男性で排尿時の痛みを起こす病気には、前立腺炎や尿道炎がある。
▶︎腰痛(腎臓のあたりが痛む) 腎臓自体が何らかの原因によって腫れてくると生じる典型的なものが、尿路結石による痛み。
▶︎子供のおねしょ(夜尿症)の原因としては、睡眠中に膀胱がいっぱいになっても尿意で目をさますことができないという覚醒障害を基礎とし、睡眠中の膀胱の働きが未熟である(膀胱の容量が小さい、ある程度膀 胱に尿が溜まると膀胱が勝手に収縮してしまう、など)ことや夜間尿量が多い(夜間多尿)ことが重なると発生する。
▶︎排尿日誌のすすめ:朝起きてから翌日の朝まで、排尿した時刻とメモリ付き コップなどで測定し排尿量を日記のように記録して排尿習慣を知ることができる。
日誌を書くだけで原因がわかり、自分で症状を改善できることもある。
▶︎スライドの補足 国際前立腺症状スコア(I-PSS)
I-PSSスコア
軽症   0〜7点
中等症  8〜19点
重症   20〜35点
QOLスコア
軽症   0〜1点
中等症  2〜4点
重症   5〜6点

⭐️フランス医療事情の補足(by 家庭医 折口達志)
・女性の膀胱炎で典型的な症状のものは、公式には薬局で抗生物質が出せることになったが、薬局によってもらえない場合も多いので、医者の処方箋があったほうがいい。医者に次回に膀胱炎になった時のために余分に処方箋を書いておいてもらうこともできる。ただし、頻繁に繰り返す人の場合は原因を知ることが大事で、例えば抗生物質を性行為の後に飲むとか毎週飲むとか対処方法が違うので、やはり主治医に相談すること。
・頻尿や前立腺炎の場合もまず主治医で相談にのる。排尿日誌を書いてもらったり、必要な検査をしたり薬を試し様子をみて、専門家につなぐようにしている。

⭐️ご講演中に使われたスライド
https://zaifutsunihonjinkai.fr/wp-content/uploads/2023/10/ikiiki_1015_2023.pdf

⭐️先生のご好意により、今回の講演動画を公開いたします。ぜひご覧ください。

置塩先生のわかりやすい楽しい説明で、尿の症状からいろいろな病気予防ができることを学べました。
排尿日誌、つけてみたいと思います。
旅行中の貴重なお時間を私たちのために使ってくださり、ありがとうございました。

置塩則彦(おきしおのりひこ)先生 プロフィール;

1946年富山市生まれ 富山県立富山中部高校卒。1970年慶応義塾大学医学部卒。
慶応義塾大学病院泌尿器科にて卒後臨床研修修了後、1977年フランス政府給費留学生としてMontpellier大学医学部Hopital Saint-Charles留学。1979年帰国。名古屋保健衛生大学医学部(現:藤田医科大学医学部)にて学位取得後、1981年~2001年静岡赤十字病院泌尿器科部長として診療に携わる。2001年10月に静岡市内にて置塩泌尿器科クリニックを開業。静岡市静岡医師会健診センター運営委員として予防医療にも取り組んでいる。趣味は楽器演奏(サックス 尺八)、美術鑑賞(印象派)、競馬観戦(夢は凱旋門賞生観戦)
座右の銘 「人生は修行」

 

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