Val-de-MarneとParis南部のインターネット、テレビ、電話の不通に関する情報
*5月6日にお伝えしたVal-de-MarneとParisの南部のインターネット・携帯・テレビの通信切断については昨夜、全家庭・全法人で解消されたという報告が出ています。(5月8日)
https://downdetector.fr/statut/orange/paris/
(Orangeの通信に問題がある場合はこのサイトで状況を確認してください)
現在Val-de-MarneとParisの南部を中心に、Orange、そしてOrangeとケーブルを共有するプロバイダーのユーザー100 000人にインターネット、電話(携帯を含む)、テレビが繋がらない状況が続いています。
一番困っている当事者の方たち、特にインターネットラジオではない周波数受信式のラジオを持っていないかたがたは世界と遮断されてしまっており、何が起きているかもわからない状況だと思います。ご近所のかたに質問することもこの状況では難しいでしょう。
先週4月29日、カルバドス地方の Caen の工事現場で光ファイバーが切断され、4,190の加入家庭のインターネット、電話、テレビが遮断されました。
被害を受けた地域は Ifs、Fleury-sur-Orne、Saint-Martin-de-Fontenay、May-sur-Orne、Maltot、Bretteville-sur-Laize、Garcelles-Secqueville、Saint-Aignan-de-Cramesnil 、Saint-Sylvain、Mutrécy、Saint-Laurent-de-Condel です。
5月4日月曜日の朝、ノルマンディー地方の Quillebeuf の工事現場で光ファイバーが切断され、5000の加入家庭のインターネット、電話、テレビが遮断されました。
被害を受けた地域は Conteville、Fiquefleur-Equainville、Foulbec、Marais-Vernier、Quillebeuf-sur-Seine、Saint-Maclou、Saint-Samson de la Roque、Saint-Victor-de-Chrétienville です。
そして5月5日火曜日12時45分に、Ile de France の Ivry-sur-Seine の工事現場で光ファイバーが切断され、100 000 の加入家庭及び法人が現在も通信が遮断されたままになっています。
直接の被害が出ているのは Val-de-Marne と Paris の南部ですが、周辺の地域も通信が不安定になっています。
地下の作業であることもあり、光ファイバーの再設置作業には時間も労力もかかります。
作業員のかたがたが、感染の危険の中で夜を徹して復旧作業にあたってくださっていますが、木曜の夜以前の復旧は難しいという見通しです。
今回は警察の調査により、人為的にグラインダー(切削機)を使って光ファイバーが切断されたことが判明しています。
4月には、Argenteuil (Val-d’Oise) や Massy et Wissous (Essonne) でも同様の被害が報告されており、同一犯(グループ?)によるものか、愉快犯が各地に増えているのかも不明です。
犯人が特定されていないことから、他の地域でもこのような被害が続くのではないかと警察は警戒していますが、警察にとっても人手が必要なこの時期に、被害を未然に防ぐことは難しいのではないかと思われます。
せっかく軌道に乗ってきたテレワークで働かれている方々や、オンライン学習を受けているお子さんたちは、不安に思われていることと思います。現在テレワークを行っているかたがたはIT 部門に相談して、セキュリティに気をつけながら、何らかの形でローカル(PCか外部ディスク)に必要なデータを保存し、仕事を継続する手段を確保しておくべきかもしれません。
そしてオンラインで学習しているお子さんたちは、インターネットが突然使えなくなっても勉强を続けられるよう、教材の一部を印刷しておいたほうがいいかもしれません。
(日本人会パソコン相談員)