【注意喚起】 偽の身分をかたって個人宅に侵入する窃盗事件が増えています / 在フランス日本国大使館より
パリ市内において、偽の身分をかたって個人宅に侵入する手口の窃盗事件が増加しているとの報道がありますので、お知らせします。
報道によれば、昨年の1月から11月までに認知された件数は464件であり、最近の年間平均(2017年から2020年までの平均は年間213件)を大きく上回っているとのことです。
パリ警視庁もこの犯罪手口についての注意喚起を発出していますので、犯罪の被害者とならないように、十分注意して行動してください。
<パリ警視庁HP>「偽身分を使った窃盗に関する注意喚起」
https://www.prefecturedepolice.interieur.gouv.fr/actualites-et-presse/actualites/cespplussur/zoom-sur-le-vol-la-fausse-qualite
上記サイトに記載されている犯罪手口や防犯対策の概要は以下のとおりです。
● 手口
1. 偽の身分を名乗って被害者宅を訪れ、隙を見て窃盗を行う。犯人は被害者を信用させるために、一般によく知られた機関の職員(警察官、道路清掃員、消防隊員、EDF、GDF、煙突掃除夫等)を偽身分として使うことが多い。被害者宅に侵入すると、隙を見て貴重品を盗み取る。
2. EDF、GDFの職員と名乗る犯人が、電気(ガス)メータ−の点検に来たと言って玄関先に現れる。アパート内に入るや犯人は貴重品を盗み取ったり、被害者に架空の契約書に署名させた上、料金を徴収したりする。
3. カードを盗んだ後、警察官を装った犯人が被害者に接近し、事件捜査との口実などを用いて、暗証番号を聞き出そうとするケースもある。
● 被害回避手段
1. 常に玄関扉は施錠し、開ける前にのぞき穴やドアチェーンを使って相手を確認する。
2. 訪問者がユニフォームを着用している場合も、所属機関の身分証明書(裏表)等の提示を求める。相手が拒否したり、挙動が不審な場合には、アパート内に入れない。
3. 訪問者の身分を所属先に問い合わせる場合は、訪問者が提示する電話番号ではなく、請求書や公式HP等に表示される番号(一般に知られている番号)にかける。
4. 前もって電話や手紙で(技術者等の)訪問予定が通知された場合、当該機関、建物管理組合、管理人に確認する。
5. 突然の訪問は拒否し、後日出直すよう依頼する。この時、訪問目的の正当性を確認するため訪問者の身元を控える。
6. 窃盗犯は煙突掃除業者やアンケ−ト調査人を装って被害者宅の下見をすることが多いので要注意。