第十三回「人類は、極めて有用な武器を手にしている。 それは笑いの声の事だ。」藤堂史恵（Psychologue）

人類は、極めて有用な武器を手にしている。
それは笑いの声の事だ。
マーク・トゥエイン　小説家

* お笑いをこよなく愛する心理士が、このエッセイを通して、少しずつ皆様に、すでに医学的に証明されていて、沢山の情報が巷で紹介されている笑いの効果を、「笑い」を交えながらお伝えしようと思います。皆様自身が努めて笑い、そして周りの方とも一緒に笑い、皆で笑いの輪を広げて、少しでも充実したフランス生活ができるようお役にたてればと思っております。

2023年もあっという間に後一月を残す所まできました。
年末と言えば、やはり、M-１グランプリでしょう。夏から、第一回戦の各日程の上位３組から見始めて、新しい人達や、実力者勢のお笑いを堪能しました。11月末の今現在、準決勝30組までが発表されました。
今回は、私なりの（私が希望する）今年の優勝予想をしてみたいと思います。
2024年を少しでも平和に過ごせるように、年末年始、大いに笑って過ごし、心も体も備えていきましょう！

La psy qui rit M-1 2023 優勝予想
ヘンダーソン
結成１５年目、今年最後のM-１。８年前に歌ネタコント「石焼き芋」で大人気に！一発屋で終わることなく、地道に漫才も続けて、微妙な時間差でツッコミを入れる新しいスタイルを開発。
「石焼き芋」を歌う「中村フー」さんの声・眼鏡顔が私の好み。
モグライダー
結成１４年目、今年大活躍したモグライダー、リーゼントの「芝さん」と、天然だけど、ブラックな性格＆言い間違いが過ぎる「ともしげさん」が世に知れ渡り、忙しい年だったのにも関わらず、今年の３回戦の漫才は最高でしたね。
漫才のセリフは決まっておらず、自然にともしげさんが、焦ったり、言い間違いしたりするのに突っ込みを入れるタイプの漫才で、相方が相当腹座っていないと出来ないタイプの超異色漫才。これで、優勝したら、芝さんマジ凄いです。
トム・ブラウン
結成１５年目、今年最後のM-１。「ダメ―」のセリフで、2018年、M-1グランプリ初の決勝進出。その後は「みちおさん」の「気持ち悪さ」が全国に知れ渡りました。
今年のネタは、前回より一般受けしそうな、まろやか、かつ面白いネタに仕上がっています。
普通の漫才とはかなり毛色の違う、トム・ブラウンが優勝したら、これもマジ凄い！
さや香・ダイタク
普通に「うまい！」と唸るような、安心して聞ける漫才をする二組。
両方ともうますぎて、優勝してもおかしくない。
ちなみに、双子で組んでいる、「ダイタク」のお父さんは、普通のサラリーマンで、40代からボーリングを初めて50代で、2回全国優勝して、57歳で「今が一番うまい」と言っていたそうです。伸びしろスゴ！お母さんもボーリングがうまくて、夫婦で県大会出場７回、県一位に３回なったそうです。（両親が凄すぎて、双子芸人、ダイタクが薄れるー　泣）

笑いの効果ミニ知識
笑うと唾液の分泌量が増加することがわかっています。唾液が増えると感染症に強くなる上に、ドライマウスの改善・誤嚥性肺炎の予防にもなります。

* 2023年12月のPsy qui rit はお休みとさせていただきます。

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藤堂史恵 （とうどう　ふみえ）プロフィール
Psychologue
パリ第13大学にてPsychologueの資格を取得
パリ第11大学にて　マインドフルネスの資格を取得
藤堂史恵　Home Page
https://psytodofumie.wixsite.com/psychologue-fumie-to/home-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E