3月オンラインいきいき健康サロン「いのちと人生のものがたり〜在宅療養の考え方」
「あなたらしい、いい人生だったよね」と、大切な人の最期を穏やかに見送ったり、また自分も見送られたい。
今回は在宅医療のパイオニアとして活躍されている日本の二人の医師にお話をいただきます。
一人目は、人生の最期を病院ではなく、自然一杯の中でその人らしく自由に過ごしながら迎えられるようにと、「ものがたりの街」を富山県砺波市に設立された佐藤伸彦先生です。今まで生きてきた人それぞれの「ものがたり」を尊重した終末期医療を地域と協力して進めておられます。また、「祖国で最後を迎えたい」というドイツの在留邦人を受け入れられたケースについてもお話しくださいます。
二人目は、NPO法人くみサポ共同代表理事として、何度かいきいき健康サロンや在仏日本人会セミナーにもご登壇いただいた緩和ケア医の大井裕子先生です。広島市と東京都小金井市を中心に活動され、患者本人の希望に沿った食の支援やそれをサポートする家族の支援に力を入れておられます。
お二人のこれまでの歩みや思い、展望から、自分たちはこれからどのようなものがたりを綴り、そしてどのようなエンドロールを迎えられるのか、そのヒントになればと思います。
日 時:2024年 3月23日(土) フランス時間10時30分~(日本時間午後6時30分~)
時間割:10時30分~11時10分 「いのちと人生のものがたり」by 佐藤 伸彦先生
11時10分〜11時40分 「市民とともに考える ”私らしく生きること、死ぬこと“」by 大井 裕子先生
11時40分~12時00分 お二人の対談
参加費:無 料
申し込みは以下のABいずれかの方法でお願いします。
A)下の申し込み用紙記入
https://forms.gle/LyXDWn2syXjHHK2U6
B)名前、年齢、お住まいの郵便番号、在仏日本人会員or非会員を明記し、「3月いきいき健康サロン参加希望」などとタイトルをつけて、kenko-support@nihonjinkai.fr 折口にメールください。
興味があるけれど用事があって参加できないという方もお申し込みください。
サロン後日、参加者限定の資料まとめを送らせていただきます。
ビデオ会議アプリ ZOOM を使用します。ZOOMの操作はとても簡単です。時間になったらメールで届いた招待状の中の指定の箇所をクリックするだけです。アプリは自動的にダウンロードされます。不安な方は事前に一緒に練習いたしましょう。
どなたでもお申し込みいただけますが、在仏日本人会の会員を優先のため、参加が100人を超える場合は、会員以外の方は厳正に先着順となりますことご了承ください。
◼️佐藤伸彦先生 プロフィール
ものがたり診療所 所長
昭和33年東京生まれ
富山大学薬学部、医学部卒業
成田赤十字病院内科、麻生飯塚病院神経内科を経て、平成14年から砺波サンシャイン病院副院長その後、市立砺波総合病院地域総合診療科部長を経て、平成21年4月に医療法人社団ナラティブホームを立ち上げる。平成22年3月19日「ものがたり診療所」を砺波市に開設。地域医療と 終末期医療を核にして活動を続け、平成24年には厚生労働省在宅医療連携拠点事業所に指定された。
令和2年11月、砺波市太田に「ものがたりの街」を作り、
令和5年 8月、特定非営利活動法人「ものがたり倶楽部」を設立した。
■所属学会
日本生命倫理学会
日本医学哲学・倫理学会
日本プライマリケア連合学会
■主な著書
『家庭のような病院を-人生の最終章をあったかい空間で』
(文藝春秋、2008年)
『患者様とお医者様-必要とする人に適切な医療を』
(日本評論社、2008年)
『ナラティブホームの物語-終末期医療をささえる地域包括ケアのしかけ』
(医学書院、2015年)
ひとそれぞれに人生があります。
そして、そのものがたりは 多種多様です。
だからこそ、「病気をみる専門家」である前に、
「病気をもった人と関わる」ということを、
わたしたちは、大事にしていきたいと考えています。
ものがたり診療所 所長 佐藤 伸彦
◼️大井裕子先生 プロフィール
小金井ファミリークリニック 在宅診療部
日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック 臨床教授
広島大学医学部 客員教授
NPO法人 くみサポ 共同代表理事
緩和医療専門医/緩和ケアコンサルタント
経歴:
1992年広島大学医学部卒業後、広島大学原爆放射線医科学研究所腫瘍外科に入局
安佐市民病院、広島三菱病院で外科医として勤務ののち大学院での研究を経て
2000年から呉市安浦町国保診療所で地域医療に従事。ホスピスケアを学ぶため東京に移り
2006年~桜町病院ホスピス医長としてがん患者の終末期ケアに従事
2009年笹川記念保健協力財団の助成を受けオーストラリアの緩和ケア研修を修了
2018年4月在宅診療部を立ち上げがん患者の看取りまでの訪問診療を開始。
2023年2月より現職。
人生の最期に誰もが直面する食べられない状況においても、本人の希望に添った食べる支援やそれをサポートする家族の支援に力を入れている。
医学部、歯学部で死や看取りをテーマとする講義を担当する他、医師会、看護協会、介護事業所などの医療介護職や、一般市民向けの看取りに関する研修の講師を務める。
小金井市、急変時対応・看取り支援部会を担当し、市民向けの看取りのリーフレットを作成。
2014年より広島県廿日市(はつかいち)市で、一般市民とともに地域で最期まで安心して暮らすことについて考える「〈暮らしの中の看取り〉準備講座」を継続中。(2024年2月までに77回開催)。患者や家族とこの先の人生の過ごし方を話し合うためのツール、現状確認ツールIMADOKOを考案し、冊子「みんなで活用する現状確認ツールIMADOKO」を作成。緩和ケアや看取り、人生の最終段階の食べる支援にかかわる執筆も多数。
著書:〈暮らしの中の看取り〉準備講座 (中外医学社 2017年)
論文:終末期がん患者と家族のよりよい療養場所の意思決定支援における現状確認ツールIMADOKO活用の影響:Palliative Care Research2023; 18(2): 117-22
2019年に国際大学都市日本館にて、在仏日本人会主催「暮らしの中の看取り準備講座@Paris」にもご登壇くださいました。