フランス安心安全プチ情報【8】パリ市内自動車速度制限30Km
すでに2年前よりパリ市内の大きな幹線道路・シャンゼリゼ・セーヌ川沿いを除いて、制限速度が30Kmに制限されています。環状線の制限速度は現状70Kmですが、オリンピック後に50Kmに下げられることが決まっています。
これら目的は —
* パリ市内の自動車排ガス大気汚染の改善
* パリ市内の自動車騒音の改善
* パリ市内の自動車事故の削減
* パリ市内の車の絶対数の削減
* 罰金徴収での財源確保
です。
交通量が少ない時間帯に30Kmで走ろうと思っても、すぐにスピード違反を犯してしまいます。昔とは違い、「1Kmでもオーバーしていたら検挙」とお巡りさんも厳しいことを言っていますので、これにより、速度レーダー探知機に既に引っ掛かり、高い罰金を支払った方も多くいるのではないでしょうか。
今日は、それに対抗する自己防衛手段をご説明いたします。
スピードを取り締まるのは、固定式速度探知機とお巡りさんが持ち歩く移動式速度探知機です。
固定式速度探知機は、政府により次のページで発表されています。
https://radars.securite-routiere.gouv.fr/#/
ただ、このページでも最新に設置された速度探知機は掲載されていない可能性がありますし、移動式速度探知機には全く無防備です。
そこでおすすめなのが、種々の注意喚起をしてくれるGPSアプリです。運転している時にGPSアプリをONにしておけば、固定式も移動式も速度探知機の手前になりましたら、速度探知機があることを知らせてもらえます。また、走行速度規制だけでなくなんらかの取り締まりをお巡りさんが行なっている場合も、注意喚起をしてくれます。私が愛用しているアプリ”WAZE”は、対お巡りさんに対してもそうですが、渋滞情報なども他のGPSアプリより、正確だと思います。
次に不幸にしてスピード違反に引っ掛かってしまった時の最善の対処方法です。
* 2週間以内に罰金を支払えば、罰金が70%に減額される
* 違反オーバースピードが5Km以内の場合は、ポイント減点なし
* 45日以内に罰金を支払わず、異議申してもしないと罰金が3倍弱に増額
* 他の人が運転していた場合でも、罰金支払いの義務は車の持ち主にある
(運転者が特定できた時には、その運転者からポイントが引かれて罰金の請求も行きますので、運転者がはっきりしている場合は、すぐに異議申し立てをしましょう。ただし運転者が罰金の支払いを拒否したり無視した場合は、所有者に罰金の請求がきます。また、運転者が特定できない場合は、所有者に罰金請求がきます)
自分自身で違反をした場合は、オンライン決済+クレジットカードで2週間以内に素早く支払うのがいいでしょう。自分自身に身に覚えがない(例:盗難などの場合)や、友人に車を貸していた時等の違反ならば、異議の申し立てをすぐにしないと罰金が3倍弱になりますので、要注意です。
安全運転の基本である法定速度を守って、違反なし・事故なしを心がけましょう。
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