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9月オンラインいきいき健康サロン「認知症のお話〜ボケないためにできること〜」

今回もたくさんのお参加ありがとうございました。
今回は9月ニュースレターの中でなんと曜日を間違えてしまっていて、大変ご迷惑をおかけいたしました。
昨日のサロンに参加できなかった方、今月は先生方のご好意でアーカイブ動画がこのページのリンクからご覧いただけますので、以下のまとめと一緒にご利用ください。

▪️國本文平先生(作業療法士&ガスケアプローチ指導者)「いきいき体操〜股関節の運動」
パリオリンピックで産後から復活し金メダルとった柔道選手クラリスさんも使っているガスケアプローチによるエクササイズです。
つま先を前にして、お尻が動かないようにして膝を動かす。
右手をおへその前に組み、おへそが右に来て、骨盤底筋しめて息を吐く。その反対。
左手を肘90度に、おへそを右に向け、右手を上に伸ばして押し上げる。骨盤底筋をしめて伸ばして息を吐く。その反対。

椅子の横をもち、背中をまっすぐにし、肘を後ろにしてお尻をさげる。盤底筋をしめて伸ばして息を吐く。

文平先生の体操の動画

文平先生はお忙しい中、わざわざ私たちのためにいきいき運動のビデオを制作して送ってくださいました。
おかげさまで今月も心も体もぽっかぽかになりました。ありがとうございました!

▪️白鳥 博先生(神経内科医)「認知症のお話〜ボケないためにできること〜」
・2060年には4人に1人が認知症になる。
・90歳を超えると2人に1人が認知症になる。
・「認知症」と「加齢による記憶力の低下」の区別は、忘れる内容が全体か一部か、物忘れの自覚がないかあるか、日常生活への支障があるかないか。
・認知症のうち、アルツハイマー型が約70%、脳血管性が約20%、レビー小体型が4%である。
・アルツハイマー型の原因はまだ解明されてないが、アミロイドβという老人斑が海馬を中心に出現するとせいだと考えられている。
特徴的な症状は、認知症機能障害、ものとられ妄想、徘徊、取り繕い(家族の前では悪態をつくが第三者の前ではいい人ぶる)など。
・脳血管性の主な症状は脳梗塞や出血の場所によるが、認知症機能障害、感覚障害、感情のコントロールできない(急に泣き崩れる)など。
・レビー小体型は広範囲に脳細胞が死滅、症状はパーキンソン症状、幻視幻覚、うつ状態、睡眠時の行動異常など。
・認知症に伴う症状は、中核症状と周辺症状がある。
中核症状とは、脳の神経細胞の破壊により出現する症状で、記憶障害、見当識障害(季節や時間がわからなくなる)、理解・判断力の低下、実行機能障害、失語など
周辺症状とは、脳の障害を背景に、患者の性格や環境、人間関係が複合して生じる症状 不安、うつ症状、徘徊、暴言など。
・認知症の薬物療法として、アルツハイマー型の中核症状に抗認知症薬とレカネマブの二種類。周辺症状に対しては対処療法としての薬を使用。
・抗認知症薬とレカネマブは症状の改善はできないが、進行抑制が期待される、 認知症初期あるいは軽度認知機能障害(MCi)の患者に効くと言われている。
・抗認知症薬はアリセプト、レミニール、リバスタッチパッチ、メマリーの4種類が認可されている。
・レカネマブは昨年末に日本で認可された新薬で非常に高い(毎月約6万以上の自己負担)。フランスでは認可されていない。
・認知症予防は、基礎疾患(糖尿病、高血圧など)の治療、適度な運動(できれば有酸素運動30分以上)、脳細胞を活発に使う、くよくよしないこと。
・難聴、喫煙、過度のアルコール摂取、肥満、社会的孤立などは認知症のリスクを高める。


白鳥先生、認知症に関する最新情報をわかりやすくお話しくださりありがとうございました。
もっと認知症の原因究明が進んで効果がある薬が開発されるまでは、私たちは認知症にならないように、くよくよしないで健康的な生活を送り、趣味を楽しむ。
認知症になってしまった方には不安な気持ちにさせないように怒らないで明るく接することを心がけたいと思いました。

白鳥先生の講演の動画

また来月元気なみなさまとお会いできますように。
折口志都
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JAPANESE KENKO SUPPORT
邦人健康サポートの会(日本語の話せる医療従事者ネットワーク)
メールアドレス:kenko-support@nihonjinkai.fr
ホームページ :https://zaifutsunihonjinkai.fr/activities/kenko-support/
フェイスブック:https://www.facebook.com/kenkosupport.fr/

白鳥 博先生:プロフィール

1968年静岡市生まれ、静岡県立静岡高校卒、岐阜大学医学部卒。
大学卒業後、静岡済生会総合病院にて研修、研修後同院神経内科にて、
主に脳卒中診療に従事。2000年8月、静岡市内に白鳥内科医院開院。
趣味は絵画鑑賞、株式投資、競馬鑑賞。

國本文平(くにもと ぶんぺい)先生プロフィール

作業療法士 ダンサー 運動教室ビソアダラカ主宰
15 歳の時、交通事故に合いリハビリのためにバレエを始める。文化庁新進芸術家海外研修生2016-2018として渡仏しダンス創作や医学の研究をパリ大学医学部などで深める。2004年よりフィットネスインストラクターとして仕事を始める。
広島大学医学部で作業療法の免許を取得し、作業療法士として、またダンサーとして医学と芸術を舞台やワークショップにおいて融合させ、より良い心身の在り方を探求している。周産期医学より生まれたフランスの骨盤底筋群の姿勢と呼吸のガスケアプローチ・腹筋運動アドバイザー資格。このアプローチは、フランスのオリンピック選手の基礎トレーニングとして採用されている。プライベートオンラインレッスンも受講可能です。
[PV] https://youtu.be/AUStmV-HBkg
[note] https://note.com/biso_life [Lesson] https://forms.gle/jpub7NkqUu35B8S18

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