新刊『アレアレ!』パリュスあや子著(講談社)ご案内
パリ郊外在住、日本人会会員の作家パリュスあや子さんによる新刊『アレアレ!』が先月上梓されました。
以下パリュスさんから届いた紹介文です。
新刊『アレアレ!』パリュスあや子著(講談社)
お菓子の「パリブレスト」の名前の由来となった、世界最古の自転車イベント「パリ・ブレスト・パリ」。
四日間にわたる取材も行い、パリからブレスト、往復1,200kmを90時間以内に走り切るという過酷な挑戦に挑む男性を描きました。読書を通じて、自転車での「フランス横断の旅」を楽しんで頂ければとても嬉しいです。
〈あらすじ〉
「好きな人ができた」。 その一言で、穏やかな日々はひっくり返った。
還暦を過ぎて妻に捨てられ呆然とする進は、自転車イベント〈ブルベ〉に出会う。
勝ち負けは存在しない。目指すのは、制限時間内の完走だけ。
ままならない現実から目を逸らし、無我夢中でペダルを漕ぎ続けるうち、進は決意する。
「僕は、弱い自分を変えたい」
世界中の自転車乗りが憧れる大イベント〈パリ・ブレスト・パリ〉で1,200kmを走り切り、これまでの自分と決別する。
そして、妻に会いに行く――。
『アレアレ!』パリュスあや子
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000405475
著者紹介
パリュス あや子(パリュス アヤコ)
神奈川県横浜市生まれ、フランス在住。広告代理店勤務を経て、東京藝術大学大学院映像研究科・脚本領域に進学。「山口文子」名義で映画「ずぶぬれて犬ころ」(2019年)脚本担当、歌集『その言葉は減価償却されました』(2015年)上梓。『隣人X』で第14回小説現代長編新人賞を受賞し、小説家デビュー。2023年に映画化された。他の著書に『燃える息』『パリと本屋さん』がある。