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12月いきいき健康カフェ「いっしょに考えよう!在宅介護と地域サポート」



まず、浅沼さんが生活支援員(ADVF)として、実際にどのように高齢者を在宅サポートをされているかを教えていただきました。
現在のお客さんはフランス人ばかりだそうです。フランス人のお年寄りは、人にちょっとした頼み事をするのが上手なんだそうです(笑)。気遣いの仕方とか国民性の違いはあるけれど、でも、認知症になったら日本人もフランス人も症状は同じ。いざとなって困らないように、認知症という病気について、実際にどういう対応をすればいいのか前もって知っておくことが必要だそうです。
特に浅沼さんからみなさんに伝えたいことは以下の3つ。

1)普段からなんでも話せるお友達を持っておきましょう。
2)かかりつけ医などの専門家とつながっておきましょう。
3)地域サービスを活用しましょう。
高齢者介護の相談したい時は、市役所のCCAS(Centre Communal d’Action Sociale)、あるいはCLIC(Centre Local d’Information et de Coordination)へ。地域によって名称が違うことがある。
APA (Allocation Personnalisée d’Autonomie)(高齢者の自立支援給付金)という公的補助金を申請するための書類は、添付資料を参考にしてください。

また、近所付き合いも、とても大切だそうです。特にフランス人は、知らない人がアパートの中に入っていると嫌がるので、支援者が入る場合には、普段から住人に挨拶をして顔を知っておいてもらうこと。できれば連絡先を聞いておくこと。ご近所さんを「迷惑はかけないけど、かかわりを持たせる」ことで、巻き込んでおく。そうすると、いざという時に、意外な人が助けてくれたりします。

最後に講演者からのメッセージ
「とにかく一人で悩まないでください。私にお話ください。週末にでも、駆けつけます。」
浅沼弘美さんの連絡先:hiromikwon@gmail.com。あるいは、邦人健康サポートのサイトから。

「そんな大変な仕事を、どうして続けられるのですか?」という参加者の問いに、「自分のためです。将来、絶対役にたつから」と言い切る浅沼さんは光り輝いておられました✨。ADVFの資格をどうやって取ればいいのか、仕事自体に興味を持つ方もいました。

1時間半、たくさんの質問が絶え間なく出てとても活発で、あっという間に時間が過ぎました。
中には、自分の大変だった経験を共有してくださった方もおられました。
今度は、もっとお一人お一人の体験を傾聴し、お困りごとがあればみんなで考えてみたいと思いました。
少しでも浅沼さんのような素晴らしいプロフェッショナルな方が増えることと、このように安心して話せる場が増えることを、切に祈ります。

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