グローバル時代のコミュニケーション
~国や文化を超えて真に信頼関係を作るコミュニケーション~
【第10回】
こんにちは!
皆さんいかがお過ごしでしょう?
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
1月今年の計画も立てられましたか。年初に昨年1年を振り返る、そして今年はどうしようか年のはじめに考えることはよくありますよね。でも大事なことが1つあります。
昨年1年の過去を振り返り、今年1年の計画の未来を考える前に、なにか忘れていませんか?
そう、今です。
今という大事なことをほとんどの人が飛ばしてしまっているのです。
今はどのような感じですか。今は何を感じていますか。今の自分に気がついていますか。
今目の前の家族や、部下や同僚、上司はどのような状況でしょうか?
私は近年マインドフルネスを学び今の自分に気づくことや、今目の前に起こっていることに気づくことがとても重要だと確信しています。
とかく人間の心はいろいろなところにうつろい、大事なことを忘れがちです。
未来や過去ではなく今の自分の現状や感情にしっかり気づくことがとても需要で、人間は自分自身の今に気づくことができなければ、大切な人をしっかり大事にすることもできないのです。
こんな話があります。
小さな子供のお母さんが、なにか気になる悩みごとがあって、ずっと考えにふけっていると、小さな子供は、お母さんはここにいない!と感じて泣き出す子もいるのです。
そうです。
物質としてそこにいても、もし心がそこになければ、いないのも同然なのです。
自分の今に帰ってくれば、家族、部下、メンバーの今にも気づくことができます。
このことがより良いチーム(家族もチームですね)を作る最重要課題と思うようになりました。
奥様、旦那様、子供、メンバーは自分の今に気づいて認めてもらいたい。
この事に気づけばより良いチーム作りができるのではないでしょうか?
そのために区切りとして昨年はどんな1年でしたか?
そして今、どのような状態でしょうか?
ご自身、周りの今に気づいていますか?
年初にあたって昨年を振り返り、一緒に達成したことを喜び、一緒に頑張ってくれたことにまず感謝をしませんか?
今年の計画のことはそのあとで・・
この今に気づくこと、これがマインドフルネスです。
移ろいがちな心を、いつでも引き戻して今に立ち返ることができるようになること、これがとても重要なのです。
マインドフルネスのトレーニングは、呼吸に気がつくこと。ただ自分は息をしていること、呼吸をしていることに気がつく。これをいつでもできるようになるためには、プラクティス(修行)が大事というわけです。
でもそんな難しいことではありません。
事あるごとに自分の心がどこに行っていたか、そのことを意識するだけでずいぶんまわりが見えるようになります。マインドフルネスのトレーニングの一つにゆっくり歩くというのがあります。
皆さん歩いているとき、なにか考えてますよね。
あの地下鉄に乗れるか? 着いたら何をしようか? 今日はどんな話をしようか?今日は何を食べようか?・・・ ほらまわり何も見ていません。
ぜひ一度ゆっくり歩いてみてください。
朝日の輝きや、道端の花、心地よい風、面白い形の雲…
いっぱい今ここにある幸福に気づけると思います。
今回はマインドフルネスについてお話させていただきました。
いままでお読みいただいたみなさまには、コーチアプローチファシリテーション(CAF)がこのような人間の本質に根ざしているということをご理解いただいていると思います。
CAFについては次回からまた詳しくお話させていただきたいと思います。
また私大山2月のはじめにパリに参ります。
みなさまとも再会することができれば嬉しく思います。
(続く)
大山裕之
コンティニュウ株式会社 代表取締役社長
社団法人コーチアプローチファシリテーター連盟 理事長
国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ