フランス語講座レポート2ーLaurent LOYER 先生インタヴュー
今日は、4人いらっしゃる日本人会フランス語の先生のうちの一人、ロラン・ロワイエ先生にお話を伺いました。
日本人会ではどのようなクラスを担当していらっしゃいますか?
「初級、中級のフランス語の文法も含めた一般クラスと、初級、中級の会話に特化したクラスです。今行われているフランス語特別会話クラスも私が担当しています。毎日クラスがありますので、毎日日本人会にいますよ(笑)」
日本人会以外でも教えてらっしゃるのですか?
「他の学校でも教えていて、そこにはいろんな国の生徒がいます。また特にホテル業従事者などへのビジネスフランス語も教えています。」
クラスの人数は?また、日本人の生徒さんの他の国の生徒さんに比べた特徴はどんなところですか?
「年によって違いますが、ひとクラス3人〜6人です。日本人の生徒さんは会話練習への積極的な参加がなかなか進まないのが、苦労するところです。OuiとNonだけで、答えが終わってしまったり、生徒同士の会話練習などで照れてしまったり。授業をよく聞いて真面目に取り組んでくれているのはわかるのですが。ですので私はクラスがどうしたらダイナミックになるかということをいつも心がけて授業を進めています。例えば、会話練習では、生徒さんが具体的な内容で答えなくてはいけない質問を私からどんどん投げかけ続けて、クラスが静かになってしまわないように気をつけています。」
教材は?
「教科書と、オーディオ教材を使って発音練習などを行います。ビデオはシュチュエーションが、フランス人同士の会話のものばかりなので、あまり初級、中級向きではないと思います。フランス人と外国人の会話例ででないと役に立たないのです。ですので私の会話のクラスでは、「日常の買い物(食料・日用品など)」「予約・申し込み(ネットでの申し込み、キャンセル、苦情)」「レストランで」「洋服・靴など」とテーマを決めて、実際外国人がフランスで役にたつという視点での会話内容で授業をしています。」
ロラン先生が目指していらっしゃるのは?
「生徒さんが、フランスで不自由なく暮らせるようになる、というのが私の目標です。読む、書くより、とにかく会話の上達に重点を置いています。それからクラスの雰囲気をよりダイナミックな方向に持っていけるように、生徒さんがリラックスしてクラスに参加できる、フランス生活により興味が湧くような授業内容にしていく、ということを目指しています。」
これまで、2年半ほど日本人会で教えてこられて、良かったと思えることは?
「生徒さんが、授業の前などに、前回の授業の成果を報告をしてくださる時は、役に立って良かった!と実感できます。実際に電話で苦情を言えましたとか、習った会話を使って魚をマルシェで買ってきて、料理しましたよとか。。。教えたことが日常生活で役に立った実例を聞くほど嬉しいことはないですね。」
電話での苦情が言えるようになるというのは、本当にすごいですね。ロラン先生、お忙しい中、インタヴューに答えていただきありがとうございました。