【Le collage】認知症〜家族が行方不明になったケース〜
「Le Collage」は、あるテーマにまつわる皆様(ご家族、ご友人を含む)の体験談やアイディア、情報などをシェアいただくことで、読んだ方が参考にされれたり、元気や勇気をもらったりしていただけたらと思い開設したサイト上のクリップボードです。こちらの内容はあくまでも個人の体験記です。すべての方にあてはまるということではありませんことをご了解の上お読みください。
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(2022年10月7日更新)========
🔷家族が行方不明になったケース
高齢で認知症の家族がスリッパを履いたまま出かけて行方不明になり、9時間後に無事家にもどってきました。本人が認知症のために途中経過は結局誰にもわからないのですが、誰かが救急車を呼んでくれたらしく、救急車でN病院へ運ばれていました。N病院から、家族らしき人がいるから直ぐに迎えにきてくれと電話があり、迎えに行くと、元気な家族がいたという次第です。その日、家族がいなくなったのは昼の12時半ぐらいで、17時ぐらいまで自分達で探しまくりました。その後、警察(commisariat de police)へ行き、正式に捜索願いを出しました。
仏語を話せる人が必要ですが、こういう時にやるべきことをまとめてみました:
まずは勿論、家の周囲数キロの範囲まで探す(できれば行方不明者の写真を持って)ことが大切ですが、
1、すぐにみつからない場合は、できるだけ早く警察に連絡する。
この時、行方不明者が交通機関に乗る可能性があるかどうかを知らせることも重要。警察が街に設置されてある監視カメラも見てくれたりする。わたしが住んでいる街には police municipal(市警察)とpolice national(国家警察)の両方がありますが、1時間近く探してもみつからなかったので、commisariat de police nationalに電話で連絡しました。同時に、自分が住んでいる街の警察だけではなく、隣街の警察にも連絡しておくことをお勧めします。行方不明になった私の家族は隣街まで歩いて行ったと思われます。私の家族の場合、一人で交通機関を利用することは考えられなかったので、SNCFやRATPには連絡していません。
2、重要 : 住んでいる県にある、救急車が行く可能性のある病院すべてに電話をして、行方不明者の容姿、服装、万一みつかったときの連絡先電話番号を残しておく。
わたしたちは可能性のある5つの病院に電話しました。警察と病院は繋がっていないので、自分ですべての病院に連絡しておくことが必要です。このおかげで家族はもどってきました。
3、数時間さがしても見つからない場合は警察に赴き、正式に捜索願いを出す(写真を持って行く)。
警察が混んでいる時は数時間待たせられるので覚悟が必要です。私の時は3時間ぐらいかかりました。これは recherche inquietanteと言われ、フランス全土の警察 に手配が回ります。後で写真付き捜索願が全国に配布されていたことを知り、びっくりしました。
4、後は、見つかるまで探し続けるか、警察あるいは病院から連絡があるのを待つ。
この時間がどれほど長く感じられることか…
5、幸いにも一見落着した場合は、直ちに警察に届ける。
再び警察に赴き、捜索願いを解除してもらう手続きをしなければなりません。警察と病院は繋がっていないので、私のケースのように病院で見つかった場合は警察には連絡がいきません。ですから、警察に報告するのを忘れないように。