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鍼灸師のよもやま話(5)/ 岩本みずえ acupunctrice 鍼灸師

Givré de Mars、Givré de printemps と言いますが、ここ最近の雨で湿度が高く肌寒い日が続くと、とても不快に感じる事も少なくないのではないでしょうか。
毎年この時期には、身体が重い、やる気が出ない、古傷が痛む、メンタルの不調など、人によってはさまざまな症状が出てきます。
この湿気の多い時期の体調不良を中医学では「湿邪」と呼びます。
外に湿気が多いと、水分代謝が滞り易くなり、身体の中に必要以上の水分がたまりやすく、むくみの原因となります。トマト、きゅうり、ズッキーニなどの夏野菜には、カリウムという成分が入っていて、身体の中のナトリウムと水分を外に出す働きがあります。
生姜、ねぎの様な温性の食材で、体を内側から温め発汗を促すの食材や、シナモン等、体を温め冷えを改善、体のすみずみまで血液を行きわたらせる作用のある香味野菜と上手く組み合わせて、湿気を出来るだけ溜め過ぎないよう心がけると、お身体を軽く保てると思います。
また生姜ですが、生の生姜は気の流れを整えてます。
お身体を温めるには生の生姜ではなく、干姜と言って、乾燥させた生薬が使われます。ご自宅でも一度乾燥させるか、市販のパウダー状のものが有効です。2種の生姜を上手く使い分ける工夫も是非行ってみてください。

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プロフィール : 岩本みずえ acupunctrice 鍼灸師
UFPMC(Union Française des Professionnels de Médecine Traditionnelle Chinoise
フランス中医学連合会) 所属、国際中医医師鍼灸師免許所持、パリ13区にて開業中。

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