第十一回「泣くことよりも笑うことについて書きたい。 なぜなら、笑いは人を人間的にし、また勇敢にするからだ。」藤堂史恵(Psychologue)
泣くことよりも笑うことについて書きたい。
なぜなら、笑いは人を人間的にし、また勇敢にするからだ。
François Rabelais 人文主義者、作家、医師
* お笑いをこよなく愛する心理士が、このエッセイを通して、少しずつ皆様に、すでに医学的に証明されていて、沢山の情報が巷で紹介されている笑いの効果を、「笑い」を交えながらお伝えしようと思います。皆様自身が努めて笑い、そして周りの方とも一緒に笑い、皆で笑いの輪を広げて、少しでも充実したフランス生活ができるようお役にたてればと思っております。
先日久しぶりに日本のテレビ番組で、林家ペーパー子夫妻を見ました。
御年なんと、ペーさんが81歳、パー子さんが75歳です。相変わらずのショッキングピンクの衣装で、ペーさんはタレントさんの誕生日を覚えていて、何とも言えないダジャレを言い、私の心は懐かしさで一杯に。パー子さんはカメラでバチバチあちこち写真を撮り、なんといっても彼女の甲高い「ハッハー!」と笑うその声に、こちらもつられて「ハッハー!」とつい笑ってしまいます。
ペーさんからパー子さんへのプロポーズの言葉は、「『パーコナー(パートナー)』になってくれないか」だそうです(笑)。
生い立ちを知るためにWikipediaで二人のことを調べましたが、ずっと「ペーが○○した時に、パーは○○で」「パーは○○だったが、ペーは○○だと言った。」と、こんな感じで「ペーは…」「パーは…」の連続で、Wikipediaの文を読んでいるだけで笑っちゃいました。
私も「あなたといると、つい笑っちゃうのよね。」と言われるような人間になりたいものです。私のトレードカラーは、ショッキングイエローかな。
La psy qui rit お勧めお笑い芸人・番組
林家ペーパー子
パー子さんの名前の由来は、師匠である林家三平さんの妻・海老名香葉子さんから「あなた明るくていいわ。パーッと気持ちが華やぐから、あなたは“パー子さん”ね」と言われたことから始まったそうです。
ペーさんは、芸能界屈指の記憶力の持ち主で、数多くの有名人の生年月日を完璧に記憶していて、いつも周りを驚かせます。即興のダジャレが得意ですが、隣にいるパー子さんのみが爆笑するのが、落ちのようになっています。
ちなみに結婚披露宴の引き出物は、上述の海老名香葉子さんのアイディアから、トイレットペーパーだったそう(笑)。
笑いの効果ミニ知識
「笑いは炎症性の刺激を抑え、善玉のコレストロールを増やし、結果として心臓病のリスクを減少させます。笑いには健康維持や治療改善に効果がありますが、受けている治療に対する付加的効果もあると考えられます。(…)糖尿病や高血圧症は自己管理がつきまとう病気ですが、多くの患者はそれが原因でストレスに悩まされています。笑いには、ストレスを解消し、緊張をやわらげる作用があります。治療が長期にわたる疾患では、笑いを生活に取り入れて、ストレスをコントロールすることが大切です」
米ロマリンダ大学のリー ベルク博士(予防医療)
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藤堂史恵 (とうどう ふみえ)プロフィール
Psychologue
パリ第13大学にてPsychologueの資格を取得
パリ第11大学にて マインドフルネスの資格を取得