2021年6月オンラインいきいき健康サロン「骨粗鬆症〜コツコツ続けよう 医学・栄養学・運動学からの転んでも折れない身体作り〜」
こんにちは。
昨日はいきいき健康サロンにご参加くださり、ありがとうございます。
以下は、まとめ資料とアンケートです。
◼️ 仁科有加先生(総合内科医) 「骨粗鬆症 医学から」
・骨粗鬆症とは、骨折の危険性が増大する疾患。圧倒的に女性に多い。
・骨粗鬆症になるリスク:加齢、骨折、喫煙、ステロイドの内服、関節リウマチ、低体重、過度の飲酒、
両親の大腿骨近位部骨折、糖尿病慢性腎不全
・スクリーニング対象者:女性の場合は65歳全員対象、65歳以下はリスク1つ以上ある人。
男性の場合:リスク1つ以上あるか、脆弱性骨折(転んだだけとか、普通骨折しない状況で骨折)した人。
・治療目的は、股関節骨折を防ぐこと。骨折、転倒リスクが高い人は治療メリットが高い。
・骨折リスク評価ツール https://www.sheffield.ac.uk/FRAX/tool.aspx?lang=jp
・若年期の予防:目的は高い最大骨量の獲得。荷重をかける運動、カルシウム摂取、ビタミンD摂取
・中高年の予防:目的は骨密度の上昇。動的荷重運動(歩行でもOK、ジョギング、ダンス、ジャンプ)
お酒は控えめに。適正体重を維持。カルシウム摂取、ビタミンD摂取、1日15分のひなたぼっこ
仁科先生の医学編発表用スライドのダウンロードはこちらから。
◼️ 國本文平先生(作業療法士)「骨粗鬆症 運動学から」
寝たきりのきっかけとして多いのが、転倒からの骨折。ちょっとしたことで、大きく人生が変わってしまうので、日頃からの予防を大切にしましょう。瞬間的な衝撃(ジャンプなど)よりも、ふんばったり、じわーと圧力をかける運動の方が骨密度をあげるといわれています。そこで、以下の2つの運動を紹介。
・硬い床のうえで、坐骨2つに靴をはかせているイメージで、お尻で歩く。
・30センチウオーキング(https://www.youtube.com/watch?v=nRmU9LMD71M&t=22s)の応用
前に足を出す時に、かかとから着地。かかと、歩く、もどす、もどす。
骨密度対策ウオーキング:
◼️ 小椎尾 真衣先生(栄養管理士)「骨粗鬆症 栄養学から」
・骨づくりに必要は主な栄養素は、カルシウム(800mg)、ビタミンD(15μg)、ビタミンK(150μg)。
・カルシウム+ビタミンDで、骨密度上昇、骨折予防効果あり
・カルシウムを含む食品:乾燥ハーブ類(バジル>タイム>オレガノ>ミントなど)、種実類(ゴマ>チア>亜麻仁など)、乾燥豆類(白インゲン>ヒヨコ豆>小豆> レンズ豆など)、 穀物類(⻨>オーツ⻨>キヌア>とうもろこし>白米など)、 全卵、火を通した肉類 、火を通した魚介類1(エビ>イカ>タコなど) 、 火を通した魚介類2(つぶ貝>ムールなど)、 果実類(ルバーブ>オレンジ>カシス>いちじくなど)、 野菜類(ポロ葱>いんげん>ブロッコリーなど)、海藻類(乾燥わかめなど)
・ビタミンDを含む食品:タラレバー(Foie de Morue)、 魚(鯵>マス>うなぎ>イワシ>カジキマグロなど) 、きのこ類(ジロール>モリーユ>セップなど)、 卵、豚肉などの肉類
・ビタミンKを含む食品:野菜類(ケール>クレソン>ほうれん草>フダン草>ブロッコリー>キャベツなど) 、納豆(納豆菌が腸内でビタミンKを産生)
・骨作りを妨げるもの:カフェイン、タバコ、アルコール、痩せすぎおよび肥満(IMC)、 リン酸塩(食品添加物)
・さまざまな食品から自分に合うものを。
・カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、その他の栄養バランスが大事。 見かけの数値だけに踊らされない。
小椎尾先生の栄養学編発表用スライドのダウンロードはこちらから。
以上セミナーのまとめでした。
ふりかえれば、2020年3月から外出禁止になり、ロックダウン中はオンラインで毎週いきいきサロンをしていました。
仁科ゆか先生、國本文平先生、小椎尾まい先生はロックダウンすぐから講師をやってくださって(しかも文平先生は日本から毎週!)、家でエクササイズや料理やシャバにでるための心構えなど、監禁生活で悶々としていた私たちに元気をくださいました。
(これまでのサロンのアーカイブ:https://zaifutsunihonjinkai.fr/activities/activity/health/)
一年たって、ワクチン接種がすすみ出口が見えてきた今、また先生方にお話しいただいて感謝です。
そして貴重な週末をずっと付き合って参加してくださった方々にも、お礼を申し上げます。
私たちは忘れる生き物ですけど、コロナで得た教訓は忘れないようにしたいです(といっても忘れそうですが。。)
それでは皆様、よいバカンスをお過ごしください。9月に元気な姿でお会いできますように。
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仁科有加(にしな ゆか)先生 プロフィール
:総合内科専門医
順天堂大学 総合診療科 研究生
フランスで公衆衛生修士号取得
コロワくんサポーターズ メンバーとして、現在コロナワクチンの情報提供や研究などを行なっている。
https://corowakun-supporters.studio.site/
國本文平(くにもと ぶんぺい)先生 プロフィール
:作業療法士 ダンサー 運動教室ビソアダラカ主宰
15 歳の時、交通事故に合いリハビリのためにバレエを始める。文化庁新進芸術家海外研修生2016-2018、ポーラ美術振興財団在外研修員2018-2019として渡仏し創作や医学の研究をパリ大学医学部などで深める。2004年よりフィットネスインストラクターとして仕事を始め、これまで、広島市や横浜市、日本バレエ協会などでも講師をする。広島大学医学部で作業療法の免許を取得し、作業療法士として、またダンサーとして医学と芸術を舞台やワークショップにおいて融合させ、より良い心身の在り方を探求している。周産期医学より生まれたフランスの骨盤底筋群の運動療法ガスケアプローチ“骨盤底筋群”、“破壊行為を伴わない腹筋運動”、“呼吸”の3つの指導者資格をInstitut de Gasquet,Parisにて取得。このアプローチは、フランスのオリンピック選手の基礎トレーニングとして採用されている。現在、原田リハビリ整形外科勤務。
[PV] https://youtu.be/AUStmV-HBkg
[note] https://note.com/biso_life
小椎尾真衣(こじお まい)先生 プロフィール
: 管理栄養士
食いしん坊かつお酒も大好きで、2003年渡仏後(当初は長期休暇の予定・・・が)そのまま住み続けています。フランス、スイス各地で様々な職を経験するも、日本人と日本食の関係性と重要性を身を以って実感し、日本人の体でフランスの食生活にどのように適応していけるかを日々研究中。三児の母として食育にも力を注いでいます。栄養相談(Zoom可)・食育・料理レッスンなども随時受付中
mai.restout@gmail.com
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邦人健康サポートの会(日本語の話せる医療従事者ネットワーク)
メールアドレス:kenko-support@nihonjinkai.fr
ホームページ :https://zaifutsunihonjinkai.fr/activities/kenko-support/ https://www.facebook.com/akahige.paris/