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2022年2月オンラインいきいき健康オンラインサロン「対話から始める人生会議ACP~最期まであなたらしく生きるために」

みなさま、今日はお疲れ様でした。
フランス国内、ドイツ、日本から多くの方にお集まりいただきありがとうございました。
以下、今回のサロンのまとめになります。

◼️ 國本文平先生(作業療法士)「ウオーキング」
体力に自信がない人でも、室内でできる無理のないウオーキング。
腰幅に足を開いて、つまさきはつけたまま、かかとだけで歩く。
目線は水平線上にあるように遠く眺めるように。
3分続けて脈拍が10くらい上がる運動がちょうどいい。

國本先生の優しいお声や動きで、心も体もほくほく温まります。
今月も広島から体操を届けてくださりありがとうございました。
それから、以下のような素敵なお知らせも。
これでコロナにかかっても安心です。

◼️ 大井裕子先生「対話から始める人生会議ACP」

大井先生は人生の最終段階の経緯や、なぜACPが必要であるのか、どうやってするのかなど、わかりやすく解説してくださいました。先生が聴講者によく質問をされたり、グループワークもあったので、参加者一人一人の発言が貴重なご意見だったりご経験だったりで、うんうんと共感したり、うるっと涙目になってしまったり。。。みなさまの尊い物語の一部を垣間見せて頂いた気がいたしました。また、人生会議ACPの講義が終わった後は、大井先生が代表をしておられる「暮らしと看取りサポーター」、愛称くみサポチーム活動のお話を聞き、実際にフランスの介護の現場で困っているケースの相談にもちゃっかり乗っていただいたりして、話が尽きず時間がたってしまいました。
(くみサポチームは傾聴と食べる支援をされている地域に根ざしたサポートグループです。http://kumi-suppo.com

本日の発表に使った貴重なスライドを大井先生に提供していただきました。
この中の「私の心づもり」ゆっくり時間があるとき考えてみましょう。
ダウンロードはこちらから。

大井先生、くみサポチームの方々、日曜日に広島や各地から時間を割いていただきありがとうございました。

★最後に多くの在仏邦人をみておられる近藤先生からのコメントの抜粋をのせます。
「大井先生のACPの実践からいろいろと学ぶことができると思います。
DNAR*については、Directives anticipées 、事前指示書の書式をお送りします。
(11ページ有ります。最初の3ページが説明、IDの後、5ページが追記、そのあと、Modèle Aが既に重い病気に罹っている人、8ページからのModèle Bは健常者。9ページは自分で書けない人。10ページめは、信頼できる人の欄。最後は変更や破棄についてです。)

指示書を作成した人は、自分、信頼できる人、かかりつけ医に渡しておいて、家族か友人に事前指示書の存在を伝えています。
ただ現実には、緊急入院の際、必ずしも指示書の有無はチェックされません。ICUに入った段階で、回復の見込みが低い場合に、病院から連絡が入って、今後の方針をどうするかで意見を求められる事があります。慢性疾患のある人で、指示書の内容を変更する事もありますし、固く考えない、それこそ話し合う必要があります。」
「日本の昔からの共同体が残る地域と、パリの日本人は違います。家族はおろか親しい友人もいない中高年が増えています。そんなバックグラウンドでACPと云うのは 新たな繋がりを作り上げていく事です。」

*DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)指示:心肺停止の際に心肺蘇生術を実施しないという患者(家族)の意思に沿って医師が出す指示

近藤先生がおっしゃるように、フランスでのまずの課題は、ACPをするための人の繋がり作りかもしれません。

Directives anticipées  
Directives anticipées(日本語訳)

 

では、また元気なみなさまと会えることを楽しみにしています。
==========

大井裕子先生 プロフィール
:聖ヨハネ会桜町病院 在宅診療部長・ホスピス 医師
広島大学医学部 客員教授
日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック 臨床教授
はつかいち暮らしと看取りのサポーター 代表

経歴:
ノートルダム清心高等学校を卒業後広島大学医学部入学。
1992年広島大学医学部卒業後、広島大学原爆放射線医科学研究所腫瘍外科に入局
安佐市民病院、広島三菱病院で外科医として勤務ののち大学院では抗癌剤の研究を行い医師博士号取得。
2000年から4年間へき地の診療所で地域医療に従事。外来と19床の病床を持つ診療所で地域の住民を家族まるごと診療するスタイルの中緩和ケアを実践。
しかし本格的にがんのホスピスケアを学ぶため2004年に東京に移り
2006年~桜町病院ホスピス医長としてがん患者の終末期ケアに従事。
2009年笹川記念保健協力財団の助成を受けオーストラリアの緩和ケア研修を修了
2018年4月在宅診療部を立ち上げ、特に在宅療養中のがん患者の診療では医科歯科連携にも力を入れており、日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニックでも勤務。臨床教授として歯学部の学生やレジデントの教育にもたずさわる。
2014年より広島県廿日市市で一般市民とともに地域で最期まで安心して暮らすことについて考える「〈暮らしの中の看取り〉準備講座」を継続中。(2022年1月までに49回開催)
これをきっかけに医学部、歯学部での看取りにかかわる講義を担当する他、医療介護職や市民向けの看取りに関する研修の講師を務める。

著書:〈暮らしの中の看取り〉準備講座 (中外医学社 2017年)
なお、大井先生は2019年5月4日国際大学都市日本館にて、在仏日本人会主催〈暮らしの中の看取り〉準備講座@Parisでご登壇いただきました。
http://kumi-suppo.com/20190504/?fbclid=IwAR3C-WoH8QCb8t60XZ3TnAvy067XJyleGmbnUrW1zCOlAJ6ivWRFrsg-4YU)

國本文平(くにもと ぶんぺい)先生 作業療法士 ダンサー 運動教室ビソアダラカ主宰
15 歳の時、交通事故に合いリハビリのためにバレエを始める。文化庁新進芸術家海外研修生2016-2018、ポーラ美術振興財団在外研修員2018-2019として渡仏し創作や医学の研究をパリ大学医学部などで深める。2004年よりフィットネスインストラクターとして仕事を始め、これまで、広島市や横浜市、日本バレエ協会などでも講師をする。広島大学医学部で作業療法の免許を取得し、作業療法士として、またダンサーとして医学と芸術を舞台やワークショップにおいて融合させ、より良い心身の在り方を探求している。周産期医学より生まれたフランスの骨盤底筋群の運動療法ガスケアプローチ“骨盤底筋群”、“破壊行為を伴わない腹筋運動”、“呼吸”の3つの指導者資格をInstitut de Gasquet,Parisにて取得。このアプローチは、フランスのオリンピック選手の基礎トレーニングとして採用されている。現在、原田リハビリ整形外科勤務。
[PV] https://youtu.be/AUStmV-HBkg
[note] https://note.com/biso_life