1. HOME
  2. ブログ
  3. 2024年2月オンラインいきいき健康サロン「医療の常識・非常識 〜耳鼻咽喉科疾患を中心に〜」

2024年2月オンラインいきいき健康サロン「医療の常識・非常識 〜耳鼻咽喉科疾患を中心に〜」

みなさま、今回もたくさんのご参加ありがとうございました。

◼️國本 文平先生(作業療法士&ダンサー)「肩周りの体操と、立った時の姿勢」

・まずは基本の深呼吸から。お腹で呼吸。骨盤底筋を意識して締めてから、息を吐きましょう。
・肩の体操、まず肩をいろいろ自由に回して動きをチェック
・肘を曲げて耳の横、首を乗っけて力を抜く。反対側の肩をどんどんさげる。胸、肋骨を開ける
→バージョンを少しずつ変えてやる。反対側も同様に。

・立ち姿のチェック ニュートラルポジションを見つけよう
膝を少し曲げる。 骨盤底筋締めて、息吐きながら、呼吸をしながら上にのびて、ほんの少しだけ前に。
重力を薄く、頭の後ろと背中で受けるようなイメージ。

文平先生の動画

◼️大坪 俊雄 先生(耳鼻咽喉科)「医療の常識・非常識 〜耳鼻咽喉科疾患を中心に〜」

●創傷ケア
❌消毒をしたり、ガーゼを当ててはだめ。
正しい対処法
・傷は水道水で洗い、消毒をしない。
・傷を乾かさない、湿潤に保つ。
→湿潤ラップ療法(ハイドロコロイド絆創膏、ない時はサランラップも可能)
●喉頭異物(魚骨)
❌ご飯を丸呑みしたらダメ
正しい対処法
・うがいを励行しよう。
●鼻出血
❌上を向いちゃだめ
正しい対処法
・本人の気物を落ち着かせ、衣服をゆるめ、楽な呼吸をさせる
・椅子に腰掛けさせ、顎を下げて顔をうつむかせる
・小鼻の柔らかい部分を10ー15分ほど、指で圧迫する
・口の中の血液は吐き出させて、飲み込ませない
●耳垢(耳掃除)
❌こまめに掃除しないと外耳炎や難聴を起こすというのは嘘
正しい情報
・何も触らない方が耳はいい状態になる。綿棒は意外に危険!
・耳掃除をすると、かえって耳垢を押し込み、本来の自浄作用がなくなる恐れがある

↓講演全編の動画中にある衝撃の耳掃除に関する動画より

●扁桃摘出手術の適応
昔:扁桃は風邪のきっかけになるやっかいもの
今:扁桃の存在の重要さが判明し、摘出術は減少
慎重な扁桃摘出手術の判断が必要。
●喉頭痛の予防は、加湿器やマスクの着用、鼻洗浄(鼻うがい)や口腔うがい
・鼻うがいは、鼻の中を洗い流すことによって、アレルギー物質、雑菌、ウイルスを乗り除く鼻のセルフケア。

大坪先生の講演全編の動画です。

大坪先生の上手な説明で、身近な役立つ内容をたくさん学べました。
印象的だったのは、5ヶ月間何もしなかったら超綺麗だった耳の中が、一回耳掃除をしたら耳垢だらけになってたことです。
至福の時間だった耳掃除、残念ですが諦めます。
あと、静岡だとウナギの骨が喉に刺さる方が多いそうですが(羨ましい)、フランスの場合は魚骨が刺さるケースが少ないので、救急に行った方がよさそうです。
大坪先生、素敵なご講義ありがとうございました。

▶︎追加情報
・湿潤絆創膏はフランス語で pansement hydrocolloide(ハイドロコロイド)です。Amazonや、薬局で買えます。
・鼻うがいのための生理食塩水は、フランス語でSérum physiologiqueですので、ネット検索してみてください。
下の例は子供用の小分けのものですが、500mlとかボトルもあります。

これから本格的な花粉症の季節になりますが、鼻うがいで乗り切りましょう。
折口志都
ーーーーーーーーーーー
邦人健康サポートの会(日本語の話せる医療従事者ネットワーク)
メールアドレス:kenko-support@nihonjinkai.fr
ホームページ :https://zaifutsunihonjinkai.fr/activities/kenko-support/ https://www.facebook.com/akahige.paris/


大坪 俊雄 (おおつぼとしお)先生 プロフィール

耳鼻咽喉科医
1960年 栃木県生まれ
1978年 水戸第一高等学校卒業
1986年 福井医科大学(現福井大学医学部)卒業
1987年 福井医科大学 耳鼻咽喉科教室に入局
1990年 同大学院修了
1996年 福井医科大学 耳鼻咽喉科講師
1996~98年 アメリカ・ミネソタ大学に留学
2002年 静岡市にて大坪耳鼻咽喉科を開業

國本文平(くにもと ぶんぺい)先生プロフィール

作業療法士 ダンサー 運動教室ビソアダラカ主宰
15 歳の時、交通事故に合いリハビリのためにバレエを始める。文化庁新進芸術家海外研修生2016-2018として渡仏しダンス創作や医学の研究をパリ大学医学部などで深める。2004年よりフィットネスインストラクターとして仕事を始める。
広島大学医学部で作業療法の免許を取得し、作業療法士として、またダンサーとして医学と芸術を舞台やワークショップにおいて融合させ、より良い心身の在り方を探求している。周産期医学より生まれたフランスの骨盤底筋群の姿勢と呼吸のガスケアプローチ・腹筋運動アドバイザー資格。このアプローチは、フランスのオリンピック選手の基礎トレーニングとして採用されている。プライベートオンラインレッスンも受講可能です。
[PV] https://youtu.be/AUStmV-HBkg
[note] https://note.com/biso_life [Lesson] https://forms.gle/jpub7NkqUu35B8S18