2024年5月オンラインいきいき健康サロン「美しい歳の重ね方 ~美容医療でQOLを上げよう~」
以下が5月のオンラインいきいき健康サロンのまとめになります。
⭐️杉野宏子先生(形成外科専門医)「美しい歳の重ね方~美容医療でQOLを上げよう~」
最新の日本の美容医療事情を、実際のケースも交えて医学的に説明していただきました。
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・双子研究で、同じ遺伝子を持っていても環境や生活習慣で老化過程が違うことがわかった。
・老化の原因の一つは酸化=錆。活性酸素が脂質を酸化したり、DNA損傷、タンパク質の変性を起こし、さまざまな病気が起こる。体が錆びていく。
・別の老化の原因は糖化反応。タンパク質と糖が結びついて、タンパク質の変性、劣化を起こして、機能不全を起こす。糖尿病患者の寿命は10年〜15年短い。
・カロリー制限すると長寿遺伝子のスイッチがオンになり若々しくなる。
・アンチエイジング抗老化とは、老化のスピードを遅らせ、美しく、元気で、長生きすること。
・アンチエイジングには食事、運動、睡眠が必要。食べ過ぎず、バランスの取れた食事。
・食事は、抗酸化、抗糖化を抑え、腸内環境を改善して免疫を高める。
・顔の皮膚の老化として、生理的老化と、光老化がある。症状として、シミ、シワ、乾燥、たるみ、爪の変形、白髪、抜け毛など。
・シミの原因は、紫外線、肌のターンオーバーの停滞(ストレス、疲労、睡眠不足など)、食事など。生活習慣を見直すことで皮膚の老化をコントロールできる。
・シミの種類は、老人性色素斑、脂漏性角化症(疣)、肝斑、雀卵斑など。
・シミの治療は、レーザー治療、光治療(IPL)など。治療薬として、外用、内服薬など。
・洗顔が大切。ピーリング効果のある石鹸を使う。洗顔後は水分を補給し、保湿。
・肝斑などは、治療する前に薬やスキンケアだけで治る場合も多い。
・シワの種類として、皮膚コラーゲンなど現象による小皺、表情筋の動きによる表情シワ、皮膚皮下組織のたるみによる大きなシワ(溝)などがある。
・シワ治療としては、PRP(多血小板血漿)などがある。
・シワにボトックス注射は有効。短期間しか持たないが、定期的に継続するとシワが浅くなる。
・たるみの原因は、皮膚から骨までのコラーゲンなどの変性、減少。
・たるみの治療はヒアルロン酸注入、機器によるたるみ治療(高周波治療、超音波治療HIFU)、スレッド(糸)リフト。メソセラピーなど。
・美容医療を利用するためには、まずホームページなどを見て情報収集をする。
・院長の経歴をチェックする。自分を客観的に分析して自分の意思をはっきりさせる。
・美容治療は医療であるので、副作用やリスクがあることを理解する。
▶︎杉野先生のクリニックはこちら
青山エルクリニック Aoyama Elu Clinic
〒107-0062 東京都港区南青山5-10-6
テラアシオス表参道ビル5階
http://www.aoyama-eluclinic.com
目の下のたるみ、ほうれい線、口周りの皺など、我々にとっては憎き存在ですが、それぞれが頭蓋骨の変形やボリュームの萎縮、靭帯や筋肉や脂肪の変化などから引き起こされている現象であることがわかって面白かったです。日進月歩の美容医療の助けをうまく借りながら、親からもらった大切な体だからこそ長く使えるようにメンテナンスし、いつまでも美しく元気に自信を持って生活を送りたいものですね。
杉野先生、素晴らしいお話しをありがとうございました。
折口志都
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JAPANESE KENKO SUPPORT
邦人健康サポートの会(日本語の話せる医療従事者ネットワーク)
メールアドレス:kenko-support@nihonjinkai.fr
ホームページ :https://zaifutsunihonjinkai.fr/activities/kenko-support/
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杉野 宏子先生 プロフィール:
Hiroko SUGIINO M.D. PhD.
(医)青真会 青山エルクリニック院長
日本形成外科学会及び日本専門医機構形成外科専門医
医学博士
■略歴
1981年 順天堂大学医学部卒業
順天堂大学形成外科入局
1988年 順天堂大学大学院修了 医学博士
1989年 順天堂大学形成外科学講師
1990年 獨協医科大学第一外科非常勤講師併任(~2007年)
1995年 順天堂大学形成外科学非常勤講師(~2022年)
2002年 (医)青真会 青山エルクリニック院長、理事長(現在に至る)