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鍼灸師のよもやま話(8)/ 岩本みずえ acupunctrice 鍼灸師

新学期などもひと段落。休暇疲れが気になり始めたり、新型コロナウイルス変異種エリス、流行しそうだと囁かれ始めたインフルエンザ等を心配される方々も増えているのではないでしょうか。
夏疲れ、新学期疲れの免疫力回復について考えてみました。
まず、第一に基礎体温を上げる。理想的な体温は37度前後だとされており、1度下がる毎に免疫力が3割低下すると言われています。この温度は様々な代謝にかかわる酵素にとっての適温であるとされています。
体温を上げる食材としては葱、生姜、そして黒い色の食材、黒胡麻、黒豆、黒砂糖や黒米、玄米が薬膳からみると効果的です。
次に筋肉をしっかりつける事も大事です。筋収縮により身体全体の熱生産の60%を筋肉が担います。筋肉量がしっかりあると基礎代謝がしっかり行われ、太りにくい身体にもなります。加齢と共に脆くなっていく骨や関節機能を支えるためにも、早めにしっかりした筋肉量を育てていく大切さを意識してください。
ちなみに1日に必要なタンパク質量は年齢にもよりますが、最低でも、男性65g、女性50gです。
最後に血行です。筋肉全体のある程度の運動量のポンプ機能で促せますが、補足として生姜やシナモン、玉ねぎ等をうまく活用してください。生姜は次回のテーマにと考えていますが、とりあえず生の生姜は体液を動かす、干姜は身体を温めると覚えてください。
つまり両方をご自身の環境や体調によって、バランスよく摂取する事がこれからの寒い季節対策に繋がると考えます。

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プロフィール : 岩本みずえ acupunctrice 鍼灸師
UFPMC(Union Française des Professionnels de Médecine Traditionnelle Chinoise
フランス中医学連合会) 所属、国際中医医師鍼灸師免許所持、パリ13区にて開業中。

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