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鍼灸師のよもやま話(10)/ 岩本みずえ acupunctrice 鍼灸師

冬時間に変わり、めっきり冷え込み始めましたね。 今回は効率的にお身体を温めるツボ、部位を紹介します。 悪寒や肩や首周りが重い、寒くて肩に力が入りやすい時は、ホットカイロ等で「風 門」というツボ周辺を温めると楽になりやすいです。特に風邪の初期はここをしっかり守っ て温める事で悪化を防止に繋がります。 肩凝りがひどく呼吸が浅い、深呼吸がしにくく感じられる場合は、肩甲骨の下の出っぱりを 繋いだ部分も温めてみてください。この部分は横隔膜を開くツボ、「膈兪」があります。左図、肩甲骨内側の角が「風門」、肩甲骨下を結んだゾーンに「膈兪」があります。

全身及び下半身の冷えが気になる、トイレが近い場合は「命門」が有効です。 このツボの両外側「腎兪」は腎、生殖器のケアに使われます。膀胱を司る腎臓をゆっくり温 める事で頻尿予防につながりますし、生理痛が重い、腰痛を伴い易い女性や、腰痛でお悩み の方は「志室」までの広範囲を温める事をお勧めいたします。 右図、左右の腰の大きな骨を結んだ真ん中「命門」及び周辺「腎兪」「志室」の周辺となり ます。 ツボの位置に関しては厳密になる必要はないので、大体この辺なのだな、と言う認識で十分 です。赤と青の枠辺りをゆっくりと温めてください。

座っての仕事時間が長いという方、多いと思います。太腿の筋肉は、身体の中でも長く大きな部位となるので、膝掛けなどで温める事で体内の熱の温存に繋がります。とは言えども、やはりしっかり筋肉を動かし血行促進させる事が冷えの予防に繋がります。しっかりとした水分補給で全身の筋肉を柔らかく保ち、ちょっとしたストレッチや運動でもよいので、なるべくお身体を動かすことにも努めてみてください。

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プロフィール : 岩本みずえ acupunctrice 鍼灸師
UFPMC(Union Française des Professionnels de Médecine Traditionnelle Chinoise
フランス中医学連合会) 所属、国際中医医師鍼灸師免許所持、パリ13区にて開業中。

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