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小さいお子さんのいるご家庭でのコロナ対策

これまで小さい子どもへの感染は稀だとされていましたが、感染者が増加するにつれ、乳児の感染が確認されたり、就学前のお子さんが重症化するケースが増加しています。

今は外出の機会が少ないため、外で感染するリスクは低くなっていますが、小さいお子さんは大人より動線が低く、床やものを触ったり、その手を口に入れたり目をこすったりする頻度が高いため、特に接触感染に気をつける必要があります。
外出制限の解除が始まる来月からは、家の中の菌が増えるリスクが高まりますから、より注意が必要となります。

なによりも難しいのは、小さいお子さんほど普段から簡単に熱を出しやすく、だるい、筋肉痛や関節痛がある、味覚や嗅覚の異常がある、などの症状を本人も理解しておらず、伝える手段も持たないため、感染を見逃してしまう傾向があることです。

小さいお子さんの場合、 『いつもより不機嫌』 、 『食欲がなく、ぐったりしている』 などという兆候が見られたら、感染を疑ったほうがいいかもしれません。

感染がわかってもひとりで隔離することは難しく、泣いてしまうと飛沫感染を広げてしまうので、怖がらせないように、キャラクター柄の布で作ったマスクをしたり、普段と同じエプロンをかけ頻繁に洗濯するなどの予防策をとったうえで、おんぶをするなどして安心させてあげてください。

家にもうひとり大人がいる場合は、ひとりが子どもの世話に専念し、もうひとりが家事に専念する、など分業を徹底しないと、家族共倒れになってしまうリスクがあります。

まずは普段かかっている小児科に電話をして相談する、子どもの唾液が付着したものはすぐに洗濯する、床を頻繁に消毒する、などの対策を講じてください。

床の消毒には、床用洗剤にも有効なものがありますが、普段体にいいとされている、お酢をベースにしたものや、界面活性剤を含まないBIOの製品などは、殺菌には効力が低いそうです。
迷った場合は、スーパーなどで売っている l’eau de Javel を購入して希釈して使用してください。

l’Institut Pasteur de Lilleでは 0.25L の l’eau de Javel を 1L の水で希釈することを推奨していますが、床に接触する部分のお子さんの肌荒れが心配だったり、匂いがきつい場合はもう少し薄くても構わないそうです。