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グローバル時代のコミュニケーション 〜国や文化を超えて真に信頼関係を作るコミュニケーション〜【第18回】/ n°283

みなさま大山です。
コロナ大変なことになりました。パリは3月中旬から外出制限でしたね、これを書いているのは5月1日ですのでもうひと月半になりますか、自宅待機も限界かもしれませんね。
5月11日からパリでは順次制限解除とニュースで見ました。大丈夫かな?
日本は、パリに遅れること3週間、4月7日にようやく緊急事態宣言が出ました。オリンピックを行いたいという政府の思惑で、後手後手だったといわれています。また外出禁止やお店の閉鎖を法では制限できず、諸外国のニュースなどから比べると緩い感じでスタートしました。法的制限はないのですが、そこは日本人、自主的な外出禁止も徐々に広がり、今年のゴールデンウイークは、新幹線も乗車率0%の列車もあったとかでなかなか頑張っているのかもと思います。おかげで5月1日時点で爆発的な感染拡大はありません。
さてコロナコロナの毎日ですが、今回はコロナからリーダーとは?についてお話ししたいと思います。今回コロナの各国の対応をみて、皆さんリーダーシップについて考える良い機会なのではと思います。リーダーには何が必要なのでしょうか?
リーダーにまず必要なこと、それは他人をリードする前に自分をリードできるか?ここがスタートです。困難な時まず自分を律し、平常心で全体を見ることができる。自分をリードできない人が、他人を導くことはできないのです。
次に大事なことは、信頼です。当たり前ですよね、信頼がないとリーダーの指示には従えません。そしてますます混乱します。では信頼はどうやってできるのか?それはいろいろな人の意見を真摯に聞くことなのです。人間はいろいろな自分のいままでの経験体験から、いろいろな感情を持ちます。自分が不安に思うことと他人が不安に思うことは、必ず違うのです。こうしたらいいのに、こうしたら助かるのに・・といった意見考えも人それぞれなのです。だからリーダーがこうするべきだと勝手に自分の思いだけ、一部の意見だけで方針を決めると、わかってない、このリーダーは寄り添っていないと、統率が取れなくなります。もちろん迅速に、決断し実行することは必要です。ですが、まずはいろいろな人の立場や、苦しみを十分に聴き理解すること、理解しようという姿勢が大事なのです。国民もバカではありません。全部の意見を受け入れて方針を決めるなんてことは不可能だということはわかっています。だからこそみんなの意見をしっかり聴いたうえで、こういう判断をしたんだと、自分たちの意見も聞いたうえで判断したということが分かれば、ついていけるのです。とても大事なことです。原則です。
ここまでは、リーダーの人間力ともいうものです。自分をリードでき、いろいろな多様な価値観を認め、広く聞くことが出来たら、次はゴール設定です。
目標を明確にし、それを達成するための手段を明らかにし、進捗を管理し、目標に向かって修正を続けるということです。
大きな組織では、すべてを自分一人ですることは不可能です。だからプロジェクトチームを立ち上げそこにチームリーダーを置きます。そのチームの存在意義と目標を明確にし、あとはそのチームのリーダーに任せる!任されたリーダーは、同様にメンバーの意見に耳を傾け、しっかりいろいろな意見を聴いたうえで意思決定し、目標を達成する。
リーダーは、目標達成に何か障害がないか?成功のためにメンバーを勇気づける。
これこそがリーダーの役割です。
みなさんの国はいかがですか?他の国はどうですか?みなさんの組織では?家庭では?
リーダーとメンバーの関係はどんなチームでもこれが原則です。
コーチアプローチファシリテーションでもお話しした、他人の価値観を認める人間力が重要です。特に緊急時に本性が出てしまいます!
まだまだコロナ危機は続きます。この機会にリーダーシップについて考えてみてくださいね。早く安全な日が来ますように、みなさんも十分お気をつけてください。(続く)

大山裕之 コンティニュウ株式会社 代表取締役社長
社団法人コーチアプローチファシリテーター連盟 理事長
国際コーチ連盟認定プロフェッショナルコーチ

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