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ブルゴーニュでのスローライフを夢見て!! 〜第2章〜/ランドリー加藤由香/ n°299


パリのアパルトマンであれ田舎のメゾンであれ、内装リノベーションとなるとフランスと言う所では何と全てが遅く、予定通りに行かないのでしょうか ! 人手不足であったり、やっと来てくれた人が技術未熟な若手だったり、目の前の仕事が進んでいきません。働き過ぎの国からやって来た者にとってはイライラも絶頂!それに対しクリティックで批判的なフランス人は、この国特有の使えない業者、時間にルーズで信頼性に欠ける企業や仕事自体をなぜ?野放しにしているのか、理解に苦しむのは私一人ではないでしょう。
更に、、、キッチンの床タイルは一早く手掛けたかったところ、タイルの納品が数ヶ月も先と判明しなかなか開始できなかったり、ペンキはまとめ買いの方が格段に安くなるからと、まだ決めかねている壁の色や雨戸の色を小さな色見本だけで決めざるをえない、等々なかなか思うようには行かず妥協が重なります。オーダーした物と受け取る品の色味の違い、業者違いのアクセサリー部品の色を揃える大変さ、本来ならアーキテクトや内装デザイナーが調整してくれる部分を、結局は自分達でやっている訳なので致し方ないと言えばそれまでなんですが。。。時間&予算の制約との戦い、とにかく経費節約でやるしかないのです。
しかも当時まだ日本にいた私はFace Timeを駆使しながら現地の夫と打ち合わせをするという状況でした。
そんな中、予定外のサプライズはダイニングルームの壁でした。業者さんが壁の修復でセメント作業をしていた際に、古い壁の下に当時の石の壁を見つけたのです。これをうまく生かせば、雰囲気のある石の壁のダイニングルームが再現できます。作業にはエクストラの仕事と時間がかかりますが、この業者さんの気が利いた提案には大賛成。

photo1: 壁を工事中のダイニングルーム
一つ一つ段階ごとに状況を確認し、臨機応変に処理の仕方を検討し次のステップに進む。状況によっては、その後のプランが変わってきます。初めから全てを業者に任せきりでいたら気がつかなかった、又は無視されていたかもしれない点を、その都度ベストなソリューションで仕上げる事ができた点は、よかったと思います。当初は、工事中は鍵を渡して業者さんにお任せしようなどと夫は考えていましたが、甘かった!!結局、日々の進行状況を確認し、常に現場にいて予定外のハプニングに対応していく必要に迫られたのです。埃まみれなメゾンの片隅で寝泊まりする日々が始まりました。そうこうするうちに私自身の2度目の渡仏引越しもなんとか終わり現地にジョイン。こうして夫婦揃って埃まみれなアドベンチャーは続いていくのでした。。。 (つづく)

photo2: 完成したダイニングルーム


ランドリー加藤由香 プロフィール

大学卒業とともにモード界に就職。 HANAE MORI にて東京、NY、MONACO勤務を経た後、PARISオフィスに転勤。約12年間 勤めた後、CHANELの時計宝飾部門マーケティングを担当。結婚後はPRエージェントとして独立。時計とガストロノミーの分野に特化したPR活動を 続けるかたわら、夫と共にブルゴーニュでの「メゾンドットClos d’Agneux 1840」のプロジェクトを始め現在に至る。
Clos d’Agneux 1840
2, impasse d’Agneux 71150 RULLY
Tel. 06 48 59 97 67 contact@agneux1840.com www.agneux1840.com

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