会報 / 最新号コラムより
第4回「美味しく乗り越えよう、フランスの冬!」n° 292 / 小椎尾 真衣(こじお まい)
最近フランスでも、嬉しいことに白菜など日本人に馴染みの深い野菜が簡単に手に入るようになりましたが、せっかく農業大国のフランスに住んでいるのですから、フランスのお店で簡単に入手でき、栄養価も高く、秋から冬にかけてが「旬」となるフランス野菜にチャレンジしませんか?今回はこれらの野菜の特徴や簡単な調理法をご紹介します。
◉Courge (クルジュ/カボチャ類):Potiron vertと呼ばれる日本のかぼちゃも見かけるように。Potironは水分が多く煮物には不向き、Potimarronの方がお勧めです。Butternutは甘味もあって扱いやすく、ポタージュやグラタンなどにもお勧めです。
◉Endive (アンディーヴ):ほんのりと苦味を感じ、歯触りは白菜を思い出させる野菜です。バルサミコ酢とお醤油、オイルで和えると(クルミを混ぜてもよし)この苦味がうまく消され、食べやすくなります。
◉Fenouil(フヌイユ/フェンネル):アニスの香りがさわやかな、お魚ととても相性の良い野菜で、消化を促す働きがあります。この独特の香りが苦手な方は、火を通す方が香りを抑えられます。薄く切ったFenouilの上にサーモンを乗せてオーブンで焼くだけでもサーモンの臭みや脂っこさをうまく消してくれ、相性良く食べられます。
◉Mâche (マーシュ):ビタミンA・K・B9(葉酸)が豊富な野菜です。サラダで食べるのが定番ですが、レタス系のサラダを食べるよりも全体的に栄養価が高いところがポイントです。
◉Poireau(ポワロ/ポロネギ):食物繊維が豊富で白い部分には抗酸化作用がある有機酸が含まれます。緑の部分も火を通して食べられます。クセが少なく加熱すると甘みが増すので、ポタージュなどの際はどんな野菜とも相性が良いです。
◉Radis noir(ラディノワー/黒大根):日本の大根のように使えます。皮の黒い部分に抗酸化作用があるアントシアニンが含まれていますので、気にならない方は皮ごと食べるのがお勧めです。
◉Chou(シュー/キャベツ類):生のChou blancにはセレニウムという生殖や甲状腺ホルモン代謝などに重要な役割を果たすミネラルが含まれています。Chou rougeは加熱をしてもビタミンCの損失が少ない優秀な野菜。意外と癖が少なく、栄養的にも優秀なChou kaleは1枚でも購入でき、使い切れるのでおすすめです。ブロッコリーは秋、カリフラワー・芽キャベツ(choux de Bruxelles)も秋から冬が旬の野菜です。
◉Céleri (セロリ):食物繊維、ビタミンB9、カリウムが豊富な野菜です。Céleri-rave(根セロリ)はピュレやサラダが一般的ですが、スティック状に切って(クミンやカレーパウダーなどお好きなスパイスを振って)オイルを掛けオーブンで焼くと食べやすくなりおすすめです。香りが強い葉の部分は刻んでミートソースやカレーなどに混ぜ込むと子供も気づかず食べてくれます。
◉Betterave (ベトラヴ/ビーツ):秋が旬ですが、春まで保存可能です。ベタニンや一酸化窒素など、ビーツに含まれる様々な栄養素が今かなり注目されています。皮を剥いて加熱すると色(つまり栄養素)が抜けてしまいますので、皮付きのまま加熱し、火が通った後で皮を剥きましょう。
◉Topinambour(トピナンブール/菊芋):生でも食べられます。水溶性食物繊維のイヌリンを多く含み、糖質の吸収を抑える働きがあります。シャキシャキ食感の酢漬けや、キンピラ、グラタン、ポタージュ(Velouté)などがお勧めです。
◉Panais (パネ/パースニップ):食物繊維が豊富で、火を通すとホクホクとした食感になる甘めの野菜。角切りにしてバターで炒め、仕上げにほんの少しの塩と蜂蜜を加える食べ方や、オーブンで焼く食べ方もお勧めです。
◉Rutabaga (ルタバガ):カブ(Navet)に似ていますが若干クセが強く硬め。生でも食べられます。薄く切って塩を振り、水気を絞った後に、砂糖・お酢・塩の合せ酢で和えた甘酢漬けは日持ちもして食べやすい常備菜になります。
出典元:
Aprifel(Agence pour la Recherche et l’information et Fruits et Légumes) https://www.aprifel.com/fr/
小椎尾 真衣(こじお まい)
Diététicienne-Nutritionniste /管理栄養士
インスタグラム
https://www.instagram.com/diet.japonaise/
(日々の食生活をゆるーり綴っています)